7月〜10月にかけて日本にやってくる台風。
台風が近づくと、台風スウェル(グランドスウェル)といわれる波長が大きく大きなパワーを持ったうねりを届けます。
台風が近づくと一部のサーファーは、じっとしてられなくなる病気が発症します。
しかし、台風スウェルでサーフィンするのは、通常のサーフィンの数倍危険をともなうため、初心者はもちろん、中級者も注意が必要になります。
今回は、台風スウェルでサーフィンするときの注意点・心構えを紹介します。
台風スウェルでサーフィンするときの注意点
1.たまに入ってくる『おばけセット』を把握する
台風スウェルでサーフィンするときは、セットの波に気をつけましょう。
- セットの間隔が長い
- セットがバカでかい
(『セット』・・数分に一回2,3個連続して現れる大きなうねりのこと。)
そのため、台風スウェルでサーフィンするときは、海に入る前にいつもより長く波のコンディションを確認し、セットの波の高さを十分把握する必要があります。
ぼくは初心者の頃、このセットの波の恐ろしさを身にしみて経験しました↓
2.潮の流れ・離岸流の存在を理解する
台風スウェルによって押し寄せてくる波が大きいと、当然、離岸流などの潮の流れも早くなります。
ポイントによっては、ずっとパドリングをしておかないと、流されてしまう場合もあります。
台風スウェルでのサーフィンで、沖に流されて帰ってこれなくなり、海上保安庁に救助されたという報告もよく耳にします。
台風の近づく海で、岸に向かってパドルしてるのに、岸が離れていくあの絶望感は格別の恐怖ですよ!
離岸流に流されたときの対処法も確認しておきましょう!
関連記事『【沖から岸に戻れない恐怖】サーフィンでカレントに流されたトラウマと対応策』
3.波のブレイクするポイントや危険箇所をしっかり確認しておく
台風スウェルの場合、波は普段とは違う位置でブレイクしていることがあります。
よく「波が大きすぎてアウト(沖)で割れてる」みたいなことを聞きますよね。その時はエキスパートオンリーの波になります。
海に入る前に、しっかり波待ちする場所を把握し、海に入ってからも、急に水深が浅くなったり深くなったりしていないか、潮の流れはどうなっているかを、できる限り確認しておき、怪我や事故を予防しましょう。
4.サーフギアのメンテナンスをしっかりしておく
台風スウェルでブレイクする波は、通常の波と比べるととてもパワフルです。
そのため海に入る前に、サーフギアが劣化していないか確認しましょう。
とくに、リーシュコードが切れる危険性はないかを確認しましょう。
関連『【サーファー必須!】リーシュコードのお手入れ【事故・絡まり防止】』
リーシュコードは、メンテナンスしていても切れることがあります。
リーシュコードが切れたらマジで焦るんで、パニックにならないようにイメージトレーニングしておきましょう↓↓
関連『【パニック!】サーフィン中にリーシュコードが切れた!【対処法】』
5.気象の変化に敏感になる
台風が近づいてくる予報のときは、急に天気が悪化したり、うねりの高さが急に大きくなったりする可能性があるため、天気の変化に十分気をつけましょう。
天気が悪くなりそうになったり、うねりが大きすぎると感じたらすぐに海から上がる心構えをしておきましょう。
海に入らないことを決めるのも大事
サーフィン始めたては「ちょっと波が大きいけど、せっかく海に来たんだし入らないともったいない」なんて思うことがあると思います。
しかし、台風スウェルのサーフィンは想像以上に危険をともないます。
初心者はもちろん中級者も、「危険だな」と思ったら、『今日はサーフィンをしない』という決断をすることも大事なことです。
しっかり安全に、楽しくサーフィンしましょう!
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